「もやしを買った袋のまま冷蔵室や野菜室に放り込んでいる」という方は非常に多いはずです。しかし、これがもやしを急速に傷ませる最大の原因です。流通時の密閉袋内では、もやし自身の呼吸によって内部の酸素が急速に消費され、炭酸ガス濃度が上昇します。酸欠状態に陥ったもやしは自ら組織を分解し始め、エタノールや乳酸を生成して異臭や水分の流出(ドリップ)を引き起こします。
ここで威力を発揮するのが、手軽にできる爪楊枝での穴あけという裏ワザです。袋の表面に爪楊枝で表裏1〜2箇所ずつ小さな穴を開けるだけで、袋内の換気が促されて適度な好気呼吸が維持され、袋がパンパンに膨らんで組織が自壊する現象を防げます。
さらに重要なのが、冷蔵庫内の温度帯の選択です。多くの人が入れがちな「野菜室」は設定温度が約3〜8℃と高めであり、低温を好むもやしにとっては活動が進みすぎて劣化を早めます。もやしの呼吸代謝を最小限に抑えてシャキシャキ感を維持するなら、0〜2℃に保たれているチルド室、あるいは冷気の強い冷蔵室奥に配置するのが科学的にも最適なアプローチです。