潮田渚と赤羽業の暗殺教室におけるカルマと渚の関係性は、物語の進行とともに「ぎこちない旧友」から「本音をぶつけ合える唯一無二のライバル」へと劇的な変遷を遂げました。この二人の結びつきを紐解く上で欠かせないのが、本校舎(椚ヶ丘中学校)1年生の時代に生じていた潮田渚と赤羽業の過去の確執です。
当時、映画の趣味などが一致したことで一時的に行動を共にしていた二人ですが、ある日カルマは渚の無防備な佇まいの奥に「得体の知れない底知れぬ気配」を直感します。暴力や狡猾さで相手を圧倒してきたカルマにとって、どこか人間離れした純粋な殺気・隙のなさを漂わせる渚は、生まれて初めて「背後を取られたくない」と本能的な警戒心を抱かせる存在でした。
一方の渚もまた、圧倒的な頭脳と腕力を誇るカルマに対して強い劣等感と眩しさを感じており、「カルマ君の隣に並び立つ資格はない」と一歩引いて接していました。互いに相手の異質さに気付きながらも踏み込めず、カルマのE組落ちをきっかけに交流が自然消滅した事実こそが、3年E組で再会した当初に漂っていた微妙な心理的距離感の正体でした。