ケユカの製品群は極めて完成度が高い一方で、ネット上の一面的な賞賛だけを鵜呑みにすると、購入後に小さな違和感を抱くことがあります。特に議論が分かれるのが「パッキンなし構造」に対する過剰な期待です。
「パッキンがないから絶対にカビない・壊れない」というイメージが先行しがちですが、パッキンがないタイプの容器は、本体の縁とフタの溝がミクロン単位の精度で噛み合うことで密閉性を維持しています。そのため、硬いスポンジや研磨剤入りのクレンザーで擦りすぎると、接合部に微細な傷が入り、密閉力が徐々に低下していくという弱点があります。柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗浄することが、初期の密閉性能を維持するための必須条件となります。
また、容量の感覚についても事前のシミュレーションが必要です。スリム型や一段のドーム型は、外観が非常にすっきりしているため、一般的な弁当箱よりも一回り小さく見える傾向があります。「しっかり白米を200g以上詰めたい」「部活動に励む食べ盛りの学生向け」という用途では、標準的な500mlモデルでは物足りなさを感じるケースが少なくありません。食べる人の運動量や摂取カロリーに合わせ、600ml以上のモデルを選ぶか、別途スープジャーやデザートケースを併用する判断が賢明です。