長期政権を築く吉田謙監督の手腕に対する評価は、サポーター間でも最も意見が分かれ、かつリスペクトを集めるポイントです。徹底した「秋田スタイル」の構築により、J3無敗優勝からJ2定着という歴史的快挙を成し遂げた功績は誰もが認めるところです。ピッチ上の選手全員が泥臭く走り、球際(デュエル)で引かず、セカンドボールを徹底的に回収するスタイルは、J2各クラブにとって最も対戦したくない難敵としての地位を確立させました。
しかし、掲示板で定期的に巻き起こるのが「プランBの欠如」をめぐる議論です。ボールポゼッション率が30%台にとどまる試合も珍しくない中、先制された際のリカバーや、相手が徹底してロングボールを警戒してきた局面での打開策について、戦術的なアップデートを求める声が上がっています。記者会見での独特かつ熱い言葉選び(「誠実」「愚直」「一丸」など)に心を打たれるファンが多い一方で、数字としての得点力向上をシビアに求める現実派サポーターとの間で議論が白熱しています。
2026年のJ2順位展望において、秋田が中位からプレーオフ進出圏(6位以内)へジャンプアップするための絶対条件は、セットプレー以外からの決定機創出力と試合終盤の失点率の低減です。失点の少なさはリーグ上位クラスを維持しているだけに、いかに1点をもぎ取り勝ち点3へ昇華できるかが、シーズン終盤の命運を分けます。