竜宮城といえば、赤と白の美しい城門を思い浮かべるだろう。だが、日本各地の沿岸部、特に沖縄の八重山諸島や与那国島の海底遺跡群を調査する研究者たちの間では、これが単なる空想ではないという声が絶えない。
古代日本において、海の彼方や海底には「常世(とこよ)の国」と呼ばれる不老不死のユートピアがあると信じられていた。それは死者の国であり、同時に神々の領域でもある。浦島太郎が訪れたのは、深海に沈んだかつての超古代文明の生き残りたちが暮らすドーム都市だったのではないか。そんなSFじみた仮説が、最新のソナー技術によって現実味を帯び始めている。