咳をすると頭が痛いのはなぜ?後頭部の激痛に潜む病気と受診の目安

咳をすると頭が痛いのはなぜ?後頭部の激痛に潜む病気と受診の目安

咳をすると頭が痛いのはなぜ?後頭部の激痛に潜む病気と受診の目安について詳しく解説いたします。最新の情報をお届けします。

SNSや知恵袋などのオンラインコミュニティを調査すると、「咳をするたびに頭の血管が切れそうに痛むが、1分で治まるから放置している」「風邪薬を飲んで寝ていればそのうち消えるはず」といった投稿が数多く散見されます。実際、Yahoo!知恵袋や大手Q&Aサイトには「咳 頭痛 一瞬」「咳 後頭部 ピキッ」というキーワードでの相談が毎月数百件規模で寄せられています。

しかし、救急搬送された患者の手記や脳神経外科医の報告に目を向けると、この「数分で痛みが引くから大丈夫」という認識こそが最大のトラップであることが浮き彫りになります。ある40代男性の手記には、次のような生々しい証言が記されています。

「風邪をひいて咳をするたびに、後頭部に電気が走るような痛みが走っていた。でも、咳が止まれば痛みも引くため、仕事を休むほどではないと放置していた。ところが2週間後、強めの咳き込みをした瞬間に激しい眩暈と嘔吐に襲われ、救急搬送。診断はキアリ奇形に伴う脳脊髄液循環不全だった。医師からは『もう少し受診が遅れていたら、脊髄空洞症を併発して手足に麻痺が残っていた可能性がある』と告げられ、血の気が引いた」

日本人の健康行動には、古くから「これくらいの痛みで病院に行くのは恥ずかしい」「仕事を休めない」という我慢を美徳とする心理的バイアスが存在します。心理学で言う「正常性バイアス(自分だけは重大な病気ではないと思い込む認知の歪み)」が働きやすい領域なのです。しかし、脳圧が関わる頭痛において、「痛みが一時的であること」は「病変がないこと」の証明には決してなりません。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。