Q1:レジューサーとレデューサーの呼び方に意味や規格の違いはありますか?
A1:意味や規格上の違いは一切ありません。英語の「Reducer」の日本語転写の違いです。JIS(日本工業規格)の配管継手規格では「レジューサー」と表記されるのが一般的ですが、減速機や光学パーツなど他分野では「レデューサー」と呼ばれることが多く、業界ごとの慣習の違いに過ぎません。
Q2:ポンプの吐出側(出口側)には同心と偏心のどちらを使うのが正解ですか?
A2:原則として「同心レジューサー」を使用します。吐出側は流体が加圧されており流速も速いため、管上部にエアが滞留するリスクが極めて低く、対称な形状で均一に拡径・縮小できる同心タイプが最適です。ただし、架台の高さ関係で管底レベルを配管ルート全体で一定に維持したい場合に限り、底平の偏心レジューサーが用いられるケースもあります。
Q3:垂直配管の途中で偏心レジューサーを使ってはいけませんか?
A3:技術的に絶対禁止というわけではありませんが、原則として推奨されません。垂直配管で偏心レジューサーを使用すると、流速分布が左右非対称になり、片側の管壁だけに強い偏流や摩耗が生じる恐れがあります。また、配管の中心軸がずれるため支持金物の設置が複雑化します。壁際を這わせるための極端なスペース制約がない限り、垂直配管には同心レジューサーを使うのが定石です。
Q4:ステンレス鋼製レジューサー(SUS304とSUS316)はどう使い分ければよいですか?
A4:流体の腐食性と温度条件で判断します。一般的なビル空調の冷温水配管やクリーンエア配管であればSUS304で十分な耐久性を発揮します。一方、海水、塩化物イオンを多く含む流体、酸性の化学薬品、あるいは高温多湿の過酷な腐食環境では、モリブデン(Mo)を添加して耐孔食性を大幅に強化したSUS316または炭素含有量を抑えたSUS316Lの選定が必須となります。