ケージを覗いた際、ハムスターの目が普段より大きく見開かれていたり、眼球そのものが瞼の外へ飛び出していたりする場合、それは「眼球突出」または完全に外へこぼれ落ちる「眼球脱出(脱臼)」を起こしています。この状態になった際、飼い主が自宅で行うべき最優先事項は「角膜を乾燥から守ること」です。
眼球が外に出ると瞼が閉じられなくなり、わずか数十分で表面の角膜が乾燥して細胞が壊死し、失明に至るリスクが跳ね上がります。病院へ移動するまでの応急処置として、薬局などで手に入る防腐剤無添加の人工涙液、あるいは生理食塩水を惜しみなく点眼してください。もし手元にない場合は、清潔な精製水や滅菌ガーゼをぬるま湯で湿らせて軽く覆うなど、徹底して湿度を維持しながら移動ケージへと移します。
移動の際は、目を擦り付けて傷口を広げないようケージ内の床材や回し車、おもちゃ類をすべて撤去し、キッチンペーパーを敷いたシンプルなキャリーを使用するのが鉄則です。