デ・ブライネが「フットボール史上屈指のパサー」と称賛される理由は、単にパスが正確なだけではありません。ケヴィン・デ・ブライネのプレースタイルの真骨頂は、ディフェンスラインとゴールキーパーの間のわずか数十センチの空間へ、曲がりながら落ちる高速クロスを正確無比に通す「キックの軌道設計」にあります。
右足のインフロント、インサイド、アウトサイドはもちろんのこと、利き足と遜色ない精度を誇る左足からのラストパスは、相手守備陣にとって予測不可能です。プレミアリーグにおける通算アシスト記録は歴代上位に君臨し、ティエリ・アンリ氏が持っていたシーズン最多アシスト記録(20アシスト)に並ぶなど、数々の金字塔を打ち立ててきました。アーリング・ハーランドとの阿吽の呼吸から生まれるホットラインは、現代フットボールにおける最も破壊的な得点パターンとして恐れられています。
さらに、ベルギー代表においても中心選手として長年君臨。主要国際大会では背番号7(あるいは背番号17)を背負い、黄金世代のリーダーとしてチームを牽引してきました。代表チームが過渡期を迎えるなかでも、ピッチに立てば戦況を一変させるパスで後輩たちを導き、国際舞台でも圧倒的な影響力を示しています。