公開当時、等身大の瑞々しい演技で観客を圧倒した子役や若手俳優たちですが、年月が経過した今、どのような歩みを見せているのでしょうか。ネット上でも「あの子たちは今どこで何をしているのか」と関心が寄せられています。
まず、幼少期の雪を演じた大野百花は、映画公開時に小学生ながら「生きた言葉」を操る天才子役として関係者を唸らせました。その後も映画やドラマで活躍を重ね、成長に伴い学業や私生活を重んじつつ、自らの表現活動を模索し続けています。作中で見せた奔放なエネルギーは、今も映画ファンの語り草です。
一方、幼少期の雨を演じた加部亜貴人も、子役時代から数々の名作ドラマに出演してきた実力派です。思春期を経て青年へと成長した現在も、培った確かな演技力を土台に、舞台や映像表現に関わる表現者として活動を続けています。
そして、少年期の雨を演じた西井幸人の存在感も見逃せません。映画『告白』のキーマン役で日本中に鮮烈な衝撃を与えた直後、本作で雨の繊細な心の揺らぎを演じ切りました。劇団Patchやワタナベエンターテインメントの舞台作品を中心にキャリアを磨き上げ、2020年代半ばを過ぎた現在も、芯のある実力派俳優として演劇界で厚い信頼を獲得しています。
雪の少女期を演じた黒木華は、本作への出演を足がかりに日本アカデミー賞やベルリン国際映画祭銀熊賞など国内外の主要映画賞を総なめにし、名実ともに日本を代表するトップ女優へと上り詰めました。大河ドラマからインディペンデント映画まで縦横無尽にこなす彼女の原点の一つが、まさにこの細田作品におけるアフレコ現場にあったと言えます。