フィギュア売り場や特撮のアーカイブ写真を見て、「これはピグモンなのかガラモンなのか」と迷った経験を持つファンは少なくありません。現地展示やスチール写真から瞬時に見極めるための3大判別ポイントを伝授します。
第1の識別点は、ファンの間でも基本中の基本とされる「胸のマークの違い」です。『ウルトラQ』第16話に登場したガラモンには、電子頭脳からの誘導電波を受信するためのオーバル型のプレート(肋骨のような波状モールド)が胸の中央に装着されています。一方、ピグモンの胸部には何の装飾もなく、赤褐色からピンクがかったヒレ状のトゲで覆われているだけです。胸に機械的なインジケーター状のマークがあれば、100%ガラモン(第16話版)と断定できます。
第2の着眼点は、周辺の建造物や人間との対比スケールです。ガラモンは東京タワーやダム、ビル群を粉砕する「40メートル級の巨大怪獣」として画面に収まります。対照的にピグモンは、科学特捜隊の隊員たちの腰の高さほどしかなく、ジャングルや室内、岩陰をチョコチョコと逃げ惑います。周囲に木々や建物がある場合、その対比を見るだけで即座に判別がつきます。
第3の着眼点は、「手先の脱力感とポージング」です。ガラモンの手は平手を開いて下方に向け、操り人形のように機械的でぎこちない規則正しい揺れを見せます。しかしピグモンは、怯えや親愛の情を表現するために手首を柔らかく脱力させ、胸の前で小さくパタパタと仰ぐような仕草をとります。成田亨デザインが生んだ無表情な魚類・植物的フェイスでありながら、仕草ひとつで観客に「恐怖」と「愛らしさ」の全く異なる感情を想起させる演出力は圧巻です。