からすのパンやさんが愛される理由とは?続編や対象年齢・魅力を徹底解剖の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
『からすのパンやさん』のファンにとって見逃せないのが、初版刊行から実に40年後の2013年に偕成社から同時刊行された「続編シリーズ(からすのパンやさんのおつづき)」全4作品です。かこさとし氏が80代後半の円熟期に、読者から寄せられ続けた「あの子ガラスたちはその後どうなったの?」という熱い要望に応えて書き下ろしました。
4羽の子どもたちが立派に成長し、それぞれの特技や出会いを通じて自らの道を切り拓いていく姿が瑞々しく描かれています。
作品名(刊行年)主人公と職業物語のあらすじ・特徴見どころ・登場する食べ物『からすのパンやさん』
(1973年)パンやさん夫婦
(4羽の子どもの幼少期)子育ての苦労とお店の危機を、家族の団結と子どもたちのアイデアで乗り越える原点。84種類以上の楽しい形のパン、森のからすたちの大騒動。『からすのおかしやさん』
(2013年)おチョコくん
(チョコくんのおかしやさん)お菓子作りの修行を積んだおチョコくんが、洋菓子・和菓子の店を開き仲間と奮闘。色とりどりのケーキ、クッキー、パフェ、和菓子など甘いスイーツの数々。『からすのやおやさん』
(2013年)リンゴちゃん
(りんごちゃんのやおやさん)倒れかけた八百屋を立て直すため、新鮮な野菜や果物の魅力を伝え工夫を凝らす。瑞々しい旬の野菜・果物の一覧、流通と生産者を思いやる商業倫理。『からすのてんぷらやさん』
(2013年)レモンちゃん
(レモンちゃんのてんぷらやさん)火事で店を失ったてんぷら職人の技を継承し、美味しい揚げ物で人々を元気づける。サクサクのかき揚げ、天ぷら各種、職人の技術と助け合いの温もり。『からすのそばやさん』
(2013年)オモチくん
(おもちちゃんのそばやさん)そば・うどんの作り方を一から学び、試行錯誤しながら森一番の麺処を作り上げる。手打ちそば、うどん、全国の郷土麺料理の知識と丁寧な調理風景。
特に『からすのおかしやさん』(チョコくんのおかしやさん)は、パンやさんに匹敵するほどのスイーツが並ぶ華やかな見開きページがあり、現代の子どもたちからも絶大な人気を誇ります。4作品すべてにおいて「誰かの困りごとを解決し、地域社会に貢献する」という仕事の本質が描かれており、単なるファンサービスにとどまらない深い完成度を持っています。