『if』の生命力は、ストリーミング時代である2026年現在も衰えるどころか、新たな広がりを見せている。JOYSOUNDやDAMなどのカラオケ主要機種における西野カナ楽曲ランキングでは、ポップな『トリセツ』や『Darling』と並び、切ないバラード部門において常にトップ3圏内を維持し続けている。
カラオケ愛好家やボーカル指導のプロからは、以下のような分析がなされている。
「『if』は一見すると繊細なウィスパーボイスの楽曲に思えるが、サビに向かってオクターブを駆け上がるダイナミクスと、地声と裏声の巧みな切り替えが求められる難曲。メロディの起伏が日本人のDNAに刷り込まれた叙情性と完全に合致しているため、歌い手も聴き手も感情移入しやすい」(都内ボイストレーナー談)
さらに興味深いのは、YouTubeの公式MVや各サブスクリプションサービスのコメント欄におけるグローバルな反響だ。NARUTOが世界的なメガヒットIPであることから、英語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語など、多言語による熱烈な書き込みが2026年の現在も毎日途切れることなく投稿されている。
「この曲を聴くたびにナルトとミナトの絆を思い出して涙が出る」「J-POPを知った最初のきっかけがこの曲だった」「2024年の活動再開を知って再び聴きに来たが、10年以上経ってもまったく古びていない」といった声が世界中から寄せられており、国内のノスタルジー消費にとどまらない「世界基準のクラシック」としてのステータスを確立している。