『孤独のグルメ』の公式コメント欄や制作発表の場には、他のドラマではまず見られない異様な光景が広がる。主演の松重豊自身が、「こんなおじさんがご飯を食べているだけの番組、誰が見るのか」「今回で本当に最後にしたい」「もう胃袋が持たない」と、身も蓋もない自虐コメントを寄せるのだ。
一見すると後ろ向きに思えるこれらの発言だが、回を重ねるごとにファンの間では定番のフレーズとして親しまれるようになった。「また松重さんが愚痴を言っている」「これでこそ孤独のグルメだ」と、視聴者は愛を込めて受け止めている。しかし、彼が発する言葉の裏には、冗談だけで片付けられない本質的な切実さが漂う。