インターネット上の学生コミュニティでは、「Moodleの資料は卒業までいつでも見返せる」「友達からもらった資料をネット上にアップしても問題ない」といった危険な誤解が散見されます。これらには重大な落とし穴が存在します。
第一の盲点は、「コースの閲覧可能期限」です。Moodleのコース設定は各学期・各年度でリセットされる仕様になっており、学期末の成績確定後や新年度のシステム切り替え時に、前学期のコースへアクセスできなくなるケースが多々あります。「後から資格試験や就活の筆記対策で使おうと思っていた専門科目の資料がすべて消えた」という事態を防ぐためにも、学期中に行うローカルへの一括保存が鉄則です。
第二の盲点は、講義資料の著作権コンプライアンスです。教員が作成したスライドや配布資料には、学術論文、書籍の抜粋、報道写真など、第三者の著作物が教育目的の引用として含まれています。これらを外部のファイル共有サイトやオープンなSNS上に無断転載・再配布する行為は、著作権法違反および大学の学則違反に該当し、懲戒処分の対象となるリスクを孕んでいます。「ノート共有は個人間の学習目的に留める」という境界線を厳守しなければなりません。