嫌儲とまとめサイトの対立が単なる掲示板の内輪揉めを超え、社会問題にまで発展した背景には、極めて根深い5chまとめブログの著作権問題が存在していました。
2012年6月、当時の2ちゃんねる運営者であった西村博之氏は突如、「やらおん!」「ハムスター速報」「はちま起稿」「オレ的ゲーム速報@刃」「ニュー速VIPブログ」という大手5サイトに対し、名指しで「転載禁止」を通告しました。これは嫌儲板の住民たちがまとめブログの偏向報道や著作権侵害を告発し続けた結果であり、掲示板の運営が正式にアフィリエイトブログの切り捨てを宣言した歴史的転換点でした。
嫌儲とまとめサイトの対立は、その後ゲリラ戦へと突入します。嫌儲住民は、まとめサイトに記事を引用させないため、スレッド内にグロテスクな画像や特定企業の批判、アフィリエイト広告が剥がされるような過激なNGワードを意図的に書き込む「対立煽り潰し」を展開しました。さらに、まとめサイトに広告を出稿している一般企業に対し、「貴社の広告が違法転載サイトに掲載されている」と一斉に通報する広告剥がし運動を組織。数多くのまとめブログがアドネットワークのアカウント停止に追い込まれました。
これに対し、まとめサイト側はTwitter(現X)や自作の投稿フォーム、さらにはクラウドソーシングで安価なライターを雇って「5ちゃんねる風の架空の対話」を自作自演する手法へとシフトしていきました。この嫌儲の歴代事件詳細まとめを振り返ると、ネット言論における「一次ソースの消失」と「コピペコンテンツの空洞化」を決定づけた戦いだったことが浮き彫りになります。