ここで改めて、クリスチャン・イエリッチ 経歴と家族のルーツを整理しておきましょう。ネット記事やファンブログなどではしばしば「イエリッチ 祖母 日本人」というキーワードが一人歩きしていますが、正確な家系図をたどると細部のニュアンスが異なります。
イエリッチの母方には日系アメリカ人の血が流れており、正確には「母方の祖父が日系人」(Fred Gehrig氏)と伝えられています。そのため、イエリッチ本人の血統としてはクォーター(4分の1)またはそれ以下の割合となります。苗字の「イエリッチ(Yelich)」自体は父方のセルビア系・クロアチア系に由来するものであり、彼自身はカリフォルニア州サウザンドオークスで生まれ育ちました。
マイアミ・マーリンズでメジャーデビューを果たしたイエリッチは、俊足巧打の外野手として頭角を現し、イチロー氏とともにプレーした時期もあります。当時、イチロー氏への深い敬意を公言し、打撃フォームや準備へのアプローチを熱心に学んでいた姿は、日本のメディアでも大々的に報道されました。この「イチローとの深い師弟関係」や「母方に日系の血を引く」という事実が複合的に結びつき、いつしか日本の野球ファンの間で「将来的に日本代表でプレーしてくれないだろうか」という強いロマンへと昇華していった経緯があります。