魅力的な実績の一方で、「入学後に後悔した」と漏らす学生がいるのも事実です。その主な要因は「キャンパスの立地条件」と「カリキュラムの密度」にあります。
1. 函館の丘の上という孤立した立地と一人暮らしの現実
公立はこだて未来大学の一人暮らしと立地環境は、受験前に必ず把握しておくべき最重要事項です。大学キャンパスは函館市街地(函館駅や五稜郭)から北へ離れた「亀田中野町」の小高い丘の上に位置しています。
函館駅から直通バスで約30〜40分かかり、大学周辺には商業施設やコンビニがほとんどありません。そのため、多くの学生は大学から少し離れた「美原(みはら)」や「昭和」といった大型商業施設が揃うエリア、または五稜郭周辺にアパートを借りて生活します。特に冬場は降雪と凍結のため自転車での移動が不可能となり、バス通学の混雑や自家用車の維持管理(スタッドレスタイヤ交換、除雪作業)に直面します。「都会的なキャンパスライフを思い描いていた」受験生にとっては、この隔離された環境が大きなギャップとなり得ます。
2. 名物「プロジェクト学習(PBL)」の激務とチーム開発の摩擦
同大学の最大の看板であり、就職力に直結しているのが3年次に行われる「プロジェクト学習(PBL)」です。学生は学科を横断して10名前後のチームを結成し、地域課題や企業連携のテーマに対して1年間かけてソフトウェアやサービスを共同開発します。
このPBLは極めて実践的である反面、個人のタスク管理やチーム内での意見対立、進捗プレッシャーなど、社会人の実務さながらのストレスがかかります。「講義を受けて単位を取るだけ」の受け身な姿勢では通用せず、ミーティングやコーディング、デザイン作業で連日深夜まで作業が続くケースも珍しくありません。この過密スケジュールを乗り越えられない場合、「忙しすぎて後悔した」という不満につながるのです。