『半分、青い。』の放送期間中、SNS上では「#半分白目」「#半分青い反省会」といったハッシュタグが立ち上がるなど、従来の朝ドラ像を覆す展開に賛否が巻き起こりました。ヒロインが漫画家を挫折し、結婚と離婚を経験し、百円ショップの店員や発明家へと転身を繰り返す予測不能なストーリーラインは、一部で「感情移入が追いつかない」という声を生んだのも事実です。
しかし、この「型破りな展開」こそが制作陣の狙いでした。高度経済成長からバブル崩壊、そして平成の変革期を生きるリアルな女性の姿を描くため、都合の良い成功物語ではなく、不条理や失敗を生々しく描き出したのです。ネット上での批判的な議論すらも作品の熱狂的な求心力へと昇華され、毎朝のトレンドを独占する社会現象となりました。
ヒロイン・鈴愛の行動原理を「無鉄砲」と切り捨てるのではなく、右耳の聴力を失った幼少期からの「逆境をアイデアで塗り替える強さ」として受け止め直した視聴者からは、放送終了後も「平成を象徴する名作」として再評価の声が絶えません。