しずくちゃんの世界観を語る上で欠かせないのが、雫の森に暮らす個性豊かでシュールな仲間たちです。コレクター市場を観察すると、主人公のしずくちゃん本人よりも、サブキャラクターのグッズの方が高騰しやすいという興味深い逆転現象が見られます。
その筆頭がうるおいちゃんぬいぐるみです。頭にピンクの花をつけた美意識の高い女の子キャラクターであり、当時の女子小学生から圧倒的な人気を博しました。「うるおい化粧水」を吹きかけるアニメの印象的なシーンとともに記憶しているファンが多く、ピンクを基調としたキュートなビジュアルは大人になった女性のインテリアやバッグチャームとしても親和性が抜群です。当時物の流通数がしずくちゃんより少なかったことも重なり、タグ付き美品にはかなりの高値が付けられます。
また、しずくちゃんの頭上にちょこんと乗っているカタツムリの相棒、つむりんぬいぐるみも熱狂的なコレクターが存在するアイテムです。つむりんはサイズが小さく作られることが多く、紛失しやすかったことから、当時の状態で現存している個体が極めて限られます。加えて、赤ちゃんの「みるみるちゃん」や、コミカルなキャラクターとして根強いファンを持つ「はなぢ君」などの関連グッズも、フリマアプリでは出品と同時に買い手がつくほどの隠れたプレミア株となっています。
キャラクターごとの製造比率は当時から主役のしずくちゃんに偏っていたため、「特定のサブキャラを集めて当時の世界観を再現したい」と考える熱心なファン同士による入札競争が、価格を押し上げる原動力となっています。