マダニに刺されたらどうする?無理に取るのが危険な理由と受診目安

マダニに刺されたらどうする?無理に取るのが危険な理由と受診目安

マダニに刺されたらどうする?無理に取るのが危険な理由と受診目安とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

マダニが媒介する主な感染症には、致死率の高いウイルス性疾患から抗生物質が奏効する細菌性疾患まで多岐にわたります。国立健康危機管理研究機構などの公表データに基づく主要疾患の比較は以下の通りです。

感染症名潜伏期間と初期症状致死率・主なリスク特徴的な臨床所見重症熱性血小板減少症候群(SFTS)6日〜2週間
発熱、倦怠感、下痢、嘔吐、腹痛約10〜30%(高齢者で重症化傾向)血小板および白血球の急激な減少。西日本中心から東日本へも分布拡大。日本紅斑熱2日〜8日
高熱、激しい頭痛、発疹1〜5%程度(早期治療が遅れると重篤化)手のひらや足の裏を含む全身に細かな紅斑(赤い斑点)が出現。刺し口にかさぶた(刺口)が残る。ライム病3日〜30日
倦怠感、関節痛、筋肉痛、頭痛極めて低い(慢性化で関節炎や神経障害)刺咬部を中心に環状に広がる特徴的な「遊走性紅斑」。北海道や本州中部山岳に多発。

感染症対策の現場データにおいて近年特に警戒されているのが、SFTSの感染動向です。かつては西日本に限定されていた報告が、近年では関東や東北地方にまで北上傾向を示しています。さらに、マダニに刺されたペット(犬や猫)の体液を介して飼い主が二次感染する事例も公表されており、野外活動をしていない家族であっても油断はできません。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。