日本武道館の最多公演記録を更新し続ける矢沢永吉のステージにおいて、『いつの日か』がセットリストに組み込まれた瞬間の空気の張り詰め方は格別です。アップテンポなロックンロールで超満員の武道館を激しく揺らした直後、ステージの照明が静かに落とされ、ピンスポットの中にアコースティックギターを抱えた矢沢が立つ。その静と動のコントラストこそが、ファンの間で伝説として語り継がれる理由です。
特に1994年のツアー「The Name Is YAZAWA」での初演、さらにはアコースティック編成を取り入れた節目ごとのライブ映像で見せる歌唱は、スタジオ録音盤を遥かに凌駕する熱量を放っています。息遣い一つ、マイクスタンドを握りしめる手の力加減一つに感情が宿り、会場全体が息を呑んで聴き入る光景は、武道館の歴史そのものと言えます。
また、音楽ファンの間では「コード譜」の美しさも常に話題となります。キーはアコースティックギターで極めて響きが良い進行が採用されており、U-FRETなどのコード譜配信プラットフォームでも常に上位をキープ。「弾き語りで矢沢の魂を追体験したい」と願うアマチュアミュージシャンが後を絶たない事実が、楽曲自体のメロディ強度の高さを証明しています。