グルメ番組やSNS動画では長年「箸で崩れるほどのパラパラチャーハン」こそが至高の技術であるかのように称賛されてきました。しかし、町中華の現場観察や利用者のリアルな購買動向を検証すると、世間の嗜好は必ずしも極端なパラパラ感だけを求めているわけではありません。
SNSや大手クチコミサイトに寄せられた数千件のユーザーレビューを分析すると、「水分が完全に抜けてパサパサになったチャーハンより、適度にしっとり油をまとった町中華の焼き飯が好き」「油と米の旨味がジュワッと広がるしっとり系こそがラーメンに合う」という声が全体の4割以上を占めています。
料理人への取材においても、「極端にパラパラを追求しすぎると米の水分が奪われ、米本来の甘みやふっくら感が損なわれる。一流の町中華が目指すのは『パラパラでありながら噛むとしっとり柔らかい“フワパラ”』である」という証言が得られています。油分と米の水分バランスをいかに保つかが、料理としての完成度を左右する核心です。