ウエスタンランドのアトラクション群において、ビッグサンダー・マウンテンの持つ世界観の深さは群を抜いています。ゲストが体験しているのは、単なる遊具ではなく「歴史と精霊の伝承が交錯するドラマ」そのものです。
舞台は1880年代のカリフォルニア。かつてゴールドラッシュで大富豪を夢見た鉱夫たちが、先住民族が「神の山」として崇めていた聖地を乱掘したことから物語は始まります。精霊の怒りに触れた鉱山では、度重なる地震や落盤事故が頻発し、人々は恐怖のあまり鉱山を放棄して去っていきました。現在ゲストが乗り込んでいるのは、機関士がいないにもかかわらず、山の精霊(サンダーバード)の力によって勝手に暴走し続ける無人列車なのです。
待機列(キューライン)には、当時の採掘機器や事務所のデスク、鉱山会社の看板などが緻密に配置されており、歴史の息遣いを感じることができます。また、ファンを惹きつけてやまない「隠れミッキー」も複数存在します。特に有名なのは、コース後半の岩肌の窪みがミッキーシェイプに見えるポイントや、スタンバイ列にある鉱石の並び、サボテンの枝分かれなどです。乗車中の一瞬の景色にも細やかなこだわりが散りばめられています。