最近では、誰もが知る有名ブランドの食品でさえ異物混入による回収騒ぎを起こしている。ニュース速報やYahoo!ニュースのトップに掲載される回収告知の裏には、切羽詰まった現場の混乱が存在する。なぜ、これほど防犯意識が高まった時代に異物の入り込む余地が残されているのか。
要因の一つとして挙げられるのが、製造現場の極度な省人化と高速化だ。短時間で膨大な数量の製品を加工・包装するラインでは、コンベア上のわずかな異変を見落とすリスクが常に潜む。さらに、作業員の高齢化や頻繁な人員入れ替わりが現場のノウハウ継承を阻み、目視検査の精度低下を招いている実態も浮き彫りになっている。