竹中直人の秀吉はなぜ伝説なのか?1996年大河と再演の真相に迫る

竹中直人の秀吉はなぜ伝説なのか?1996年大河と再演の真相に迫る

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1996年1月7日から放送された大河ドラマ『秀吉』は、堺屋太一の小説『秀吉〜夢を喰いぬく男〜』『豊臣秀吉』『鬼と人と』などを原作に、名手・ジェームス三木が骨太な脚本を手掛けた名作です。尾張の中村で貧しい農民の子として生まれた日吉(のちの木下藤吉郎・豊臣秀吉)が、織田信長に仕えて頭角を現し、やがて天下人へと駆け上がっていく一代記が描かれました。

初回視聴率から31.1%という驚異的な滑り出しを見せ、年間平均視聴率は30.5%、最高視聴率は第17回「鳥取城乾殺し」などで37.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)に達しました。当時すでに日曜劇場の定番枠として定着していた大河ドラマの中でも、平成期を代表する爆発的なヒット作となったのです。

その熱狂の中心にあったのが、竹中直人のエネルギッシュかつ泥臭いパフォーマンスでした。川の中を飛び跳ね、泥まみれになり、鼻水を垂らしながら「サル」と罵られても満面の笑みで主君・信長に尽くす姿は、バブル崩壊後の閉塞感に覆われていた日本社会に強烈な活力と希望を与えました。

そして、劇中で何度も叫ばれ社会現象となったのが、あの決め台詞「心配御無用(しんぱいごむよう)!」です。胸を激しく叩きながら笑顔で放たれるこのフレーズは、台本に記された言葉をベースにしながらも、竹中直人ならではの過剰なまでの身体性と感情表現が融合したことで誕生しました。同年の『新語・流行語大賞』でトップテン入りを果たすなど、日本中の老若男女が真似をする国民的フレーズへと昇華したのです。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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