蓬莱氏の代名詞といえば、『かんさい情報ネットten.』で毎日披露される「スケッチ予報」です。一般的な気象コーナーのように単に降水確率や最高気温の数字を並べるのではなく、画用紙に自筆のカラーイラストを描き、季節の風物詩や生活実感に寄り添ったアドバイスを提示するスタイルは、放送開始直後から視聴者の心を掴みました。
このコーナーが生まれたきっかけは、番組開始当初のプロデューサーからの「何か視聴者の目を引くオリジナルの工夫はできないか」という問いかけでした。幼少期から絵を描くことが得意だった蓬莱氏が「文字よりも絵文字やイラストのほうが、天気のニュアンスが直感的に伝わる」と提案し、自ら画用紙とクレヨンを用意したのが始まりです。日々のニュース現場では、放送直前の数十分で急激な雨雲の発達や気温変化に対応し、描き直すことも珍しくありません。
現在ではイラストレーター・絵本作家としての地位も確立し、気象をテーマにした絵本『空とぶくじら』などの著作を発表。子どもたちに向けたお天気教室や防災絵本の読み聞かせなど、テレビ画面の枠を飛び越えた文化活動へと発展を遂げています。