告白は、あまりにも潔いものだった。それまで週刊誌やネット上で長年囁かれていた噂に対し、小倉智昭本人がメディアの前で自ら髪を外してみせた瞬間、世間は息を呑んだ。陰でコソコソと言われ続けるくらいなら、自分からオープンにして笑い飛ばしたほうがいい――その決断の裏には、視聴者に対するどこまでも愚直な誠実さがあった。
彼が選んだタイミングも絶妙だった。ワイドショーのトップを走る司会者として、毎朝ニュースを斬る立場にある自分が隠し事をしていては、他人のスキャンダルや社会問題を厳しく追及する言葉に説得力が生まれない。自分自身を透明化することこそが、ジャーナリストとしての矜持だったのだ。芸能界のタブー視されていた領域へ自ら踏み込んだこの決断は、今なお語り草となっている。