旅の限られた食事回数の中で、鹿児島を訪れたなら真っ先に押さえておきたいのが鹿児島観光ランチ決定版とも呼ぶべき定番名物の数々です。中でも圧倒的な知名度を誇るのが鹿児島ランチ黒豚とんかつ。鹿児島の黒豚(かごしま黒豚)は、サツマイモを含んだ飼料でじっくり育てられることで、脂身の融点が高く、ほのかな甘みとさっぱりとした後味を生み出します。地元屈指の老舗「あじもり」の黒豚ランチや、肉厚なロースを低温でじっくり揚げる「とんかつ川久」などでは、衣のサクサク感と肉汁のジューシーさが完璧な調和を見せています。
一方、南国情緒と繊細な出汁文化が融合した逸品として外せないのが、奄美名物鶏飯人気店の味です。もともと奄美群島で島役人をもてなす宮廷料理として生まれた鶏飯は、ご飯の上にほぐした鶏肉、錦糸卵、椎茸、パパイヤ漬け、柑橘の皮などを彩り豊かに盛り付け、黄金色に透き通った丸鶏スープをたっぷりかけて味わう極上のお茶漬け風料理です。鹿児島市内でも「みなと大通り公園」周辺や天文館の郷土料理店で本格的な一杯が提供されており、脂っこい食事が続いた胃にも優しく染み渡る滋味深さが、地元女性や出張族から熱狂的な支持を集めています。