かまいたちの歩みを語る上で避けて通れないのが、NSC大阪校26期生として出会ってからの過酷な下積みと、関西ローカルでのロケ修業時代です。デビュー直後に賞を獲り「若き天才」ともてはやされたものの、その後は全国区でのブレイクを果たせず、関西のバラエティ番組で身体を張る日々が長く続きました。
SNSやネット掲示板(5ch、知恵袋)に記録されているファンや視聴者のリアルな声を時系列で検証すると、世間の評価が劇的に変化したプロセスが確認できます。
- 【2010年代前半・関西ローカル時代】:「ロケでの濱家の仕切りとリアクションが職人レベル」「山内のトゲが強すぎて全国放送では浮きそう」といった、職人芸を評価しつつもキャラクターの強さを不安視する声が目立ちました。
- 【2017年KOC優勝直後】:「ネタの完成度は文句なしだが、にゃんこスターのインパクトに食われてバラエティの仕事が爆発しない」「実力派なのに地味に見えるのがもったいない」というジレンマが囁かれました。
- 【2019年M-1準優勝〜現在】:「漫才もコントも両方トップクラスなのは化け物」「山内の屁理屈を濱家が愛嬌で中和するフォーマットがバラエティで無敵化している」と、ネタと平場(フリートーク)の双方が完全一致したことへの賞賛へと一変しました。
泥臭いロケで培われた濱家の「どんな状況でも場をまとめる人間味」と、ネタ作りを担当する山内の「人間の浅ましさや欺瞞を炙り出す脚本力」。この対極にある2つの才能が、長い下積み期間を経て噛み合ったことこそ、コントと漫才の二刀流を成立させた原動力でした。