新スタジアム構想における最大の発想転換は、完全密閉型ないし開閉式屋根を備えた多目的施設へのシフトだ。天候リスクを排し、ラグビー以外の音楽ライブや企業イベントを年間通じて誘致することで、巨大な維持管理費を自走させる狙いがある。
しかし、この決断には激しい賛否が渦巻く。人工芝への変更はスパイクの引っかかりや身体負荷の変化を引き起こし、選手のパフォーマンスに直接影響を与えるからだ。世界基準のラグビーにおいて天然芝の質感が重視される中、ドーム化への舵切りは「ラグビー専用アリーナとしてのアイデンティティを薄めるのではないか」という危惧を拭いきれていない。