なぜ幼馴染との関係は、これほどまでに結婚へ結びつきにくいのでしょうか。心理面や生活環境の変化から分析すると、主に3つの決定的な要因が存在します。
第1の要因は、心理学でも知られる「ウェスターマーク効果(親密な環境で育った異性に対して性的魅力を感じにくくなる現象)」に近い感覚です。おむつを替えていた時期や泥だらけで遊んでいた過去を知りすぎているがゆえに、相手が「異性」ではなく「兄弟姉妹や家族」の枠組みに固定されてしまいます。
第2の要因は、10代後半から20代にかけて訪れる「生活環境の激変」です。高校・大学への進学、就職、一人暮らしや上京などを機に、生活圏や人間関係が急速に広がります。わざわざ身近な過去の関係に留まる理由が薄れ、自然消滅や疎遠になるケースが大半を占めます。
第3の要因は、「関係を壊すことへの恐怖」です。告白してフラれてしまった場合、相手だけでなく共通の友人グループや親同士の関係にまで気まずさが波及します。そのリスクを背負ってまで一歩を踏み出す勇気を持てないまま、ただの友達として時が流れてしまうパターンが後を絶ちません。