飛行機恐怖症における薬の処方は、専門医のもとで適切に行われれば非常に安全かつ効果的な手段です。受診にハードルを感じる必要はありません。「出張や帰省でどうしても飛行機に乗らなければならないが、パニックが怖い」と率直に伝えるだけで、飛行機恐怖症と心療内科での診断・頓服薬処方はスムーズに行われます。
医療現場で主に使用される抗不安薬や精神安定剤の飛行機搭乗時の活用法として、「搭乗手続き(保安検査場通過)の30分前」に服用することが推奨されます。搭乗直前の最も予期不安が高まる時間帯に合わせて血中濃度をピークに持っていくことで、「薬が効いているから大丈夫」という心理的アタッチメント(安心の拠り所)が生まれます。
注意点として、飛行機における酔い止めと安定剤の違いを理解せず、両方を自己判断で併用したり、不安を紛らわせるためにアルコールと一緒に服用することは厳禁です。上空の低圧環境下では薬の代謝速度や血中濃度が変化し、意識障害や過度の呼吸抑制を引き起こす危険性があります。