昭和から平成にかけて駄菓子屋の店頭を彩ったスティック菓子には、単なる味覚だけでなく「当たり付きのワクワク感」や「子どもが10円〜30円で買える価格設計」という体験価値が詰まっていました。
特に問い合わせが多いのが、菓道の「きなこ棒」と三立製菓の「チョコバット」です。きなこ棒は、きな粉の香ばしさと水飴の濃厚な甘みが口いっぱいに広がり、食べ進めると現れる爪楊枝の先端色に一喜一憂したものです。また、冬場になると駄菓子屋の棚に並ぶチョコバットは、ややパサつきのあるパン風生地と準チョコレートの相性が抜群で、部活帰りのエネルギー補給として絶大な支持を集めました。
また、棒状スナックの王者である「うまい棒」の歴代人気フレーバーの変遷も見逃せません。長年トップを争い続けるコーンポタージュ味、めんたい味、チーズ味に加え、地域限定や期間限定フレーバーなど通算で60種類以上が開発されてきました。原材料費の高騰を受けつつも、日本人のDNAに刻まれた「ワンハンドスナックの原体験」として君臨し続けています。