「自鳴琴」の読み方は、漢音読みで「じめいきん」と発音するのが一般的です。また、明治から昭和初期の文献や文学作品においては、そのまま「オルゴール」とルビを振って読ませるケースも多々見られます。
言葉の意味を分解すると、「自ら(ゼンマイなどの動力で自動的に)鳴る琴(弦・金属弁)」となります。鍵盤を指で押したり弦を指で弾いたりせずとも、内部に組み込まれた機械仕掛けが勝手に楽曲を奏でる様子を見た当時の日本人が、その構造を端的に表すために考案した漢字表記でした。
現代では「オルゴール」というカタカナ表記が完全に定着していますが、歴史公文書や古美術の目録には今なお「自鳴琴」の名称が誇らしげに刻まれています。