ネット上のSNSや動画プラットフォームでは、切り抜き動画によって「頼りない大臣」というステレオタイプが定着しました。知恵袋や5ちゃんねる等でも「原稿を読んでいるだけ」「親の名前だけで大臣になった」といった辛辣なコメントが並びます。しかし、現場の受け止めはそれほど単純ではありません。
全国の保育所関係者や子育て支援NPOのリーダー層への取材からは、全く異なる証言が浮かび上がります。「過去の大臣の中で、現場の職員配置のきつさを数字ではなく感覚として最も深く理解していたのは加藤さんだった」「厚労省や財務省の猛反対を押し切って配置基準改善の予算を確保した舞台裏の粘りは本物だった」という声が多数存在します。
一方、地元である山形3区の有権者のリアルな声はどうでしょうか。2024年衆院選の取材時、鶴岡市や酒田市の有権者からは厳しい声と愛着の両方が聞かれました。「東京で批判されているのを見て胸が痛んだが、地元の声を聞く姿勢は父親譲りで腰が低い」「大臣になったことで地元に顔を出す機会が減り、有権者との距離が開いてしまった」。こうした地元での不満が、2024年の小選挙区敗北と比例復活という薄氷の勝利につながったのは紛れもない事実です。