宝くじ業界において、長年解決されない最大のミステリーがある。それが「時効当せん金」の存在だ。毎年、数百万円から時には1億円以上の高額当せん金が、支払期限を迎えても引き換えられないまま消えていく。
宝くじの当せん金受取期限は、支払開始日から丸1年間(365日)と法律で定められている。タンスの引き出しの奥、上着のポケット、あるいは車のダッシュボード。確認したつもりになって放置された1枚の紙切れが、実は7億円の価値を持っていた——そんな悲劇が毎年確実に起きている。時効を迎えた資金は、最終的に発売元の全国都道府県および指定都市へ納付され、公共事業や防災対策などに充てられる。社会の役には立っているとはいえ、当せん者本人にとっては一生の悔やんでも悔やみきれない失態と言えるだろう。