多くのドラッグストアで生理用品の陳列棚が一時的に寂しい状態になっている背景には、供給ストップではなく「需要の一時的な集中」と「店舗ごとの発注サイクルのタイムラグ」が存在します。衛生用品のサプライチェーンは極めて緻密に設計されており、通常の消費ペースに合わせて各店舗へ日次・週次で配送される仕組みです。
そこへ「手に入らなくなるかもしれない」という噂が重なることで、1人が普段より1パック多くカゴに入れるだけで、店舗の店頭在庫は一気に底をつきます。つまり、メーカーの倉庫には十分な在庫があるにもかかわらず、店舗へのトラック輸送と棚出し作業が急激な需要スピードに追いつかないという物理的な現象が、いわゆる「売り切れ」の直接的な正体です。