本作の骨組みを作り上げたのは、数々の名作を手掛けてきた脚本家・岡田惠和だ。大事件や激しい愛憎劇に頼るのではなく、日々のささやかな会話や食事の風景、すれ違いと再会といった日常の機微を愛おしく描き出すスタイルが炸裂している。
連続テレビ小説の歴史の中でも、本作は屈指の青春ヒューマンドラマとして高く評価されている。登場人物の誰もが傷を抱えつつも、互いに支え合いながら生きていく。大きな悪役を作らずにこれほど人を引きつけるドラマを成立させた演出力と脚本の冴えは、テレビドラマ業界にとっても大きな足跡となった。