ジャニーズ事務所の創業者として、数々の爆発的ヒットを生み出してきたジャニー喜多川氏。彼が徹底して裏方に徹し、自らの露出を制限した背景には明確な意図が存在していた。
ひとつは「タレントこそが主役である」というプロデューサーとしての美学だ。自身が前に出ないことで、所属タレントの光をより強く輝かせる演出的な狙いがあったとされる。だが、理由はそれだけにとどまらない。
顔やプロフィールを秘匿することは、彼自身の神秘性を高めると同時に、外部からの批判や追及を逃れる防壁としても機能していた。メディアの取材を制限し、アイドルの「全能の創造主」であり続けるための高度な情報統制だったと言える。