病院敷地に立つと、その堅牢な建築設計が際立つ。免震構造を採用した本館棟、屋上ヘリポート、そしてインフラ途絶時にも72時間以上の自立稼働を可能にする非常用自家発電設備と受水槽。首都直下地震や近隣河川の氾濫など、大規模災害への備えは隙がない。
ハードウェア以上に重きを置くのが実践的なシミュレーションだ。消防、警察、自衛隊、DMAT(災害派遣医療チーム)と合同で行われる訓練では、災害時の通信遮断や患者殺到を想定した泥臭い検証が繰り返される。「災害時にも絶対に機能を止めない」という思想は、現場スタッフ一人ひとりの行動規範として根づいている。