飛距離を伸ばす上で、筋力と同じ比重で追求しなければならないのが「可動域(モビリティ)」です。どれほど強靭な筋肉を持っていても、関節が硬ければスイングアークが小さくなり、クラブに十分な遠心力を与えられません。
特に重要なのが「胸郭(肋骨まわり)の柔軟性」と「股関節の回旋可動域」です。テークバックで深く肩を回し、ダウンスイングで下半身を先行させるためには、胸椎がしなやかに回旋する必要があります。入浴後や練習前後にフォームローラーを使った胸椎の伸展ストレッチや、股関節の割り座ストレッチを習慣化することで、筋トレの出力効率が倍増します。
また、末端の要素として見逃せないのが前腕筋群と握力のバランスです。クラブを強く握りしめることは手首のコック動作を固めてヘッドスピードを落とす原因になりますが、インパクト時のフェースブレを防ぎ、衝撃に負けないための「芯のあるグリップ力」は不可欠です。フィンガーローラーやハンドグリップを用いて前腕のインナーを鍛えることで、力みのない脱力スイングと強烈なインパクトの両立が実現します。