2026年ツアー最大の話題となったのが、計算し尽くされたセットリストの構成美です。アルバム『Tree of Life』収録の瑞々しい現代的な楽曲で幕を開けつつ、中盤から終盤にかけては誰もが知る名曲群が惜しみなく披露されました。
『メイン・テーマ』『探偵物語』、そして松本隆・呉田軽穂(松任谷由実)の黄金コンビが手掛けた『Woman "Wの悲劇"より』が響き渡った瞬間、客席では思わず涙を拭う観客の姿が数多く見受けられました。さらに、代表曲『セーラー服と機関銃』では、イントロが鳴った瞬間に会場全体が息を呑み、透明感あふれる歌声がホール全体を包み込みました。
単なる懐古趣味に留まらず、松井五郎や安藤裕子、いしわたり淳治ら現代のトップクリエイターが提供した新曲たちと名曲群が共鳴し、「現在の薬師丸ひろ子」としての生命力を提示した点が、観客の心を強く揺さぶった要因です。