誰もが一枚は持っているシンプルな無地白Tシャツですが、一歩間違えると「部屋着感」や「下着っぽさ」が出てしまう難易度の高いアイテムでもあります。しかし、デビッド・ベッカムの着こなしには、シンプルを極上の洒落着へと昇華させる明確なセオリーが存在します。
第1のポイントは、「首元の詰まり具合(クルーネック)」です。ベッカムが選ぶ白Tシャツの多くは、リブがしっかりとしていて首元がだらしなく開かないコンパクトなクルーネック。首周りが引き締まっていることで、清潔感と男らしい端正な印象が際立ちます。
第2のポイントは、「袖丈とロールアップのバランス」です。袖丈が長すぎると野暮ったく見え、短すぎると幼い印象になります。ベッカムは袖口を軽く1〜2回ロールアップして二の腕に立体感を持たせ、腕の筋肉やタトゥーの配置を計算したかのような絶妙な抜け感を演出しています。
第3のポイントは、「肩幅と身幅のジャストフィット」です。昨今トレンドの極端なオーバーサイズには流されず、肩の縫い目がぴったりと合い、胸板の厚みを綺麗に見せつつもお腹周りにはわずかなゆとりを残すシルエットを徹底しています。このサイズ選びこそが、大人の男に必要な品格を担保しています。