継国縁壱は、戦国時代に生まれた「始まりの呼吸」の剣士です。鬼殺隊に呼吸法をもたらし、それまで鬼に対抗する術を持たなかった人間たちに劇的な戦闘力の向上をもたらしたパイオニアでもあります。
縁壱の規格外な強さは、後天的な鍛錬によって培われたものではなく、生まれ持った超常の才能に起因します。生後間もなく言葉を発せず不気味視されていた縁壱ですが、実は生まれながらにして肉体の筋肉や血管の動きを見通す「透き通る世界」を視覚として知覚し、身体能力を限界まで引き出す「痣(あざ)」を発現させていました。
7歳の時、兄・巌勝の指南役であった剣術指南役を竹刀一本で一瞬にして気絶させたエピソードは、彼の異質さを物語る最初の出来事です。彼が編み出した「日の呼吸」はあまりに高度かつ特異であったため、他の剣士たちは誰一人として完全に模倣することができませんでした。そこで縁壱は、それぞれの剣士の適性と骨格に合わせて技を派生させ、これが後の「水」「炎」「風」「岩」「雷」といった基本五流派の誕生へとつながっていきます。
アニメ版で声を担当するのは名優・井上和彦氏。落ち着きの中に底知れない凄みと深い慈哀を宿した声の演技は、縁壱の浮世離れした孤高の存在感を完璧に表現し、ファンの間で絶賛を集めました。