定番フレーバーの中で、ひときわ異彩を放ち続けているのが「ブルーハワイ」です。イチゴやレモンと異なり、自然界に「ブルーハワイ」という果実は存在しません。にもかかわらず、屋台の定番として半世紀以上にわたり君臨し続けているこの青い液体の正体は何なのでしょうか。
ブルーハワイの正体と味のルーツを辿ると、1950年代にハワイのホテルで誕生した同名のリゾートカクテルに行き着きます。ラム酒、ブルーキュラソー、パイナップルジュースをシェイクしたエメラルドブルーのカクテルから着想を得て、昭和の高度経済成長期に製菓・シロップメーカーが子ども向けにノンアルコールシロップとして商品化したのが始まりです。
メーカーによって調合は微妙に異なりますが、香料として用いられているのは主に「オレンジや柑橘系の抽出香料」「ラムネ・サイダーフレーバー」「トロピカルフルーツ(パイン・バナナ系)の混合香料」の3パターンです。青色1号による涼しげなハワイアンブルーの色彩と、柑橘・ソーダを想起させる爽やかな芳香が合わさることで、消費者は「どことなくサイダーのようで南国風の爽快な味」として記憶に定着させています。