Q1:なぜ「オランダの涙」や「プリンス・ルパートの滴」と呼ばれるのですか?
A1:17世紀初頭、オランダのガラス職人が製造して広まったことから「オランダの涙(Dutch tears)」と呼ばれました。その後、プファルツ選帝侯領のプリンス・ルパート(ルパート王子)がイギリス国王チャールズ2世へ珍しい贈り物として献上し、王立学会で科学的研究が始まったことから「プリンス・ルパートの滴(Prince Rupert's drops)」という名称が世界的に定着しました。
Q2:尻尾を切っても爆発しない方法はありますか?
A2:オランダの涙全体を電気炉などでもう一度徐々に加熱し、一定温度(アニール点:約500℃前後)で長時間保持してからゆっくり冷却(徐冷)すると、内部応力が完全に抜けます。応力が抜けた状態であれば、尻尾を折っても普通のガラスのようにポキッと折れるだけで爆発しなくなりますが、同時に頭部の驚異的な強度も失われます。
Q3:割れた破片は通常のガラス片よりも危険ですか?
A3:大きな鋭利な刃物状にはなりにくく、粒状や微細な粉末状に破砕されますが、飛散する瞬間のエネルギーが非常に高いため、周囲に勢いよく弾け飛びます。特に目に入った場合の角膜損傷リスクや、皮膚に突き刺さるリスクがあるため、実験時は必ず保護メガネの着用と透明プラスチック袋内での破断が義務付けられます。
Q4:スマートフォンの画面が端から落とすと割れやすいのは同じ理由ですか?
A4:まさに同じ原理です。スマホのカバーガラスも表面に圧縮応力をかけて強度を高めていますが、角や端面(エッジ部)に局所的な強い衝撃が加わると、内部の引張応力層に傷が届いてしまい、一気にクモの巣状にヒビが走る設計上の宿命を持っています。