京野ことみの芸能界入りは、1992年に開催された映画『七人のおたく』のオーディションで、約1万人近い応募者の中から審査員特別賞を受賞したことがきっかけでした。当時から際立っていた圧倒的な透明感とナチュラルな笑顔は、瞬く間に業界内の注目を集めました。
彼女の代表作として今なお語り継がれるのが、1996年放送の名作ドラマ『白線流し』(フジテレビ系)です。酒井美紀、長瀬智也らと共に演じた飯野さゆり役では、等身大の高校生の悩みや繊細な心の揺らぎを見事に体現し、同世代から絶大な支持を獲得しました。
そして彼女のキャリアを決定づけたのが、1998年にスタートしたメガヒットシリーズ『ショムニ』(フジテレビ系)です。満帆商事の落ちこぼれ部署「総務部庶務二課(ショムニ)」に配属された新入社員・塚原佐和子役を熱演。江角マキコ演じる破天荒な坪井千夏に振り回されながらも、ひたむきに成長していく姿はお茶の間の共感を呼び、最高視聴率28.5%を記録する社会現象となりました。
さらに2000年代以降は、『京都地検の女』シリーズ(テレビ朝日系)での成増友子事務官役など、刑事・サスペンスドラマにおける重要なバイプレイヤーとして確固たる地位を確立。若い頃の瑞々しいヒロイン像から、頼れる実力派女優へと見事なグラデーションを描きながらステップアップを遂げました。