自宅ケアで対応できるのはあくまで皮膚表面の汚れにとどまる初期段階までだ。もし猫がスタッドテイルを痛がる様子を見せたり、患部を執拗に噛んで自傷していたり、出血や浸出液(膿)が出ている場合は、一刻も早く動物病院を受診しなければならない。
動物病院における猫の尾腺機能亢進症の治療法は、皮膚の状態や細菌検査の結果に応じて多角的に行われる。患部の毛を衛生的にバリカンで刈り上げた上で、二次感染を引き起こしている細菌や真菌を叩くための抗生物質・抗真菌薬の内服投与、消炎鎮痛剤の処方、院内での薬浴(メディカルスキンケア)が基本となる。未去勢のオス猫で症状が重い場合は、根本治療として去勢手術が強く推奨される。
気になるスタッドテイルの動物病院での治療費相場は以下の通りだ(自由診療のため施設や重症度により異なる)。
- 初診料・再診料:1,000円〜2,000円前後
- 患部処置・毛刈り料:1,500円〜3,000円前後
- 内服薬(抗生剤・消炎剤 1〜2週間分):2,500円〜5,000円前後
- 薬用シャンプー・外用薬処方:2,000円〜4,500円前後
- 通院1回あたりのトータル目安:約6,000円〜15,000円前後
重症化して広範囲の皮膚切除や長期間の投薬が必要になると治療費も嵩むため、異変を感じた初期の段階で専門医の診断を仰ぐことが、結果として愛猫の苦痛と経済的負担を最小限に抑える近道となる。