建築現場の合番とは?打設・設備の役割から立ち会いとの違いまで解説

建築現場の合番とは?打設・設備の役割から立ち会いとの違いまで解説

建築現場の合番とは?打設・設備の役割から立ち会いとの違いまで解説の背景について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

建設現場で最も緊張感が高まる合番業務が、床スラブや壁の「コンクリート打設時合番」です。打設された生コンクリートは数時間で硬化を始めるため、コンクリートが固まった後に埋設物の位置ズレや配管の潰れが発覚した場合、コア抜き(穿孔作業)やハツリ工事といった莫大な追加費用と工期遅延を招きます。

打設時の合番は、ただ漠然と立って見ている「お留守番」ではありません。打設の流れに完全に同期した精密な手順が求められます。

【ステップ1:打設前の事前点検(配筋・型枠完了時)】
合番担当者は打設開始の1〜2時間前までに、スラブ配筋上に配置された電気配管(CD管・PF管)、アウトレットボックス、給排水設備のスリーブ、アンカーボルト、インサート金具の結束状態を再点検します。鉄筋にしっかり番線で緊結されているか、配管の接続部に抜け止めテープが巻かれているかを確認します。

【ステップ2:打設中のリアルタイム監視と即時復旧】
生コンクリートの圧送が始まると、打設ホースの先端から大量の生コンが高圧で流し込まれます。合番の最重要任務は以下の3点です。

  • バイブレーター(棒状振動機)の接触監視:土間工や型枠工がコンクリートを締め固める際、バイブレーターが設備配管や樹脂ボックスに直接強く接触すると、管が破断したり接続部が外れたりします。振動機が直接当たらないよう注意を促し、接触した箇所を即座に確認します。
  • 踏み付け・重量物による配管潰れの防止:作業員が配管の上に乗って踏み潰さないよう誘導し、変形が見られた場合はバールや手具で即座に持ち上げて形状を復元します。
  • 位置ズレの修正:打設の圧力でスリーブやインサートが流された場合、コンクリートが流動性を保っている数十秒〜数分の間に所定の墨出し位置へ引き戻し、再固定します。

【ステップ3:打設直後の仕上がり確認と養生】
打設完了直後、天端(コンクリート上面)から立ち上がっている配管の先端に生コンが混入していないか、キャップが外れていないかを総点検します。コンクリートが硬化する前に通管確認(呼び線やテストワイヤーの疎通確認)を行い、配管内部の閉塞がないことを確かめます。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。